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407 大局的な視野で物事を判断する

2009-07-14 (火)

先日、とある税理士事務所のDMを拝見する機会がありました。 税理士事務所が出しておられるDMですから、当然のことながら税務に 関する情報が中心なのですが、そこには中小企業の節税策として「従業員を 外注にして、消費税を節税しよう」という主旨のコメントが書かれていました。

もちろん、実際に従業員さんが退社・独立されて、そこに仕事を依頼する となると外注形態となるわけですし、当然それに当たっていくつかの税務的な 要件をクリアしなければならないわけですが、自社の税金を減らしたいが為だけに、 それを行って、はたして従業員の幸せはあるのでしょうか? 経営者は本当にそれで満足なのでしょうか?  そしてそのアドバイスを受け入れた中小企業があったとして、それがその 税理士事務所にとっての満足なのだろうか?  私自身は、甚だ疑問に思いました。

当然、税金という観点のみで、物事を判断すると、そのような意見が出てくる こと自体、問題無いとは思いますが、会社を経営する立場、従業員を雇用する 立場の経営者に対して、そのような情報発信をして結果的に誰が満足するのだ ろうか?と考えると、税金という点のみで物事を判断するのは、場合によっては、 非常に危険であると痛感しました。

このDMの件に限らず、経営者という立場の仕事をしていると、いろんな 経営判断に迫られます。

当然、経営判断の範囲も、商品開発、商品のプロモーション、販売管理、製造、 人事、労務、経理、財務、税務、法務、等々、経営判断の内容は多岐にわたります。

当然、税金のように、節税対策自体を、手段の一つとして知っておくことは大事だと 思いますが、それ自体が目的になってしまうことは、甚だ危険と言わざるを得ません。

やはり、良い経営判断を行うには、「物事を大局的な視野で見極める力」が 必要になってきます。

目的と手段を間違わないためにも、常に大局的な視野を持ち続けたいものですね。

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プロフィール

財務マネジメント株式会社 代表

森岡寛

財務マネジメント 代表取締役 森岡 寛

高知県高知市出身。実家が製麺卸売業を営んでいることから、幼少期より経営に関心を抱く。
近畿大学在学中は会計学研究会に所属し、管理会計の研究に従事。大学卒業後、大阪市内の大手会計事務所に勤務。入社3年目から経営幹部に抜擢され、以後2年半にわたり、部署売上目標を全て達成。実務面では、税務・経営・人事コンサルティングを担当する中で、中小企業の財務の重要性を実感して退社・起業。
起業後は中小企業に特化して、チャットとWEB会議で完結する財務改善コンサルティングを提供している。
著書に『マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本』、『社長のための黒字の教科書』『マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本』(ダイヤモンド社)がある。

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