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会計事務所に勤めながら、所得税の確定申告業務を請け負わなかった理由

2014-03-14 (金)

今日は3月14日ですね。残すところ確定申告の期限も残りわずかとなってきました。
確定申告時期になると、思い出すのが前職の会計事務所勤務時代です。

前職では4年半にわたって勤務していましたので、4回に渡って会計事務所の中の立場で
確定申告を経験させて頂きました。

実際、2月上旬から3月15日にかけて、会計事務所は繁忙期に入ります。いわば稼ぎ時ですね。
私の友人の税理士事務所スタッフも、2月から3月15日までは土日も出勤してフル回転で
頑張っています。

しかも私が勤務していた会計事務所は社員30名規模の会社でしたので、
確定申告の処理件数も多い代わりに、確定申告時の社内チェックも大変でした。

ですが、もともと営業職の強い会計事務所でしたので、確定申告の繁忙期だから、
予算が軽減されるのかというと、それは全く関係なく(苦笑)、
あくまで最優先とすべきは毎月の予算の達成。。。

このため、私はあえて「確定申告業務を請け負わない」という選択をしました。

理由は、以下の6点です。
1.売上は確定申告時期しか上がらない。
 (予算を達成するには単発ではなく、継続的に売上の発生する案件が望ましい)

2.業務が簡易なものほど、当然ですが報酬も少ない。一方、難易度の高いものは処理時間がかかりすぎる。
 (当たり前のことですが)

3.社内の確定申告チェックに時間がかかる。
 (社内で各担当者が、確定申告内容のチェックを行うので、時間と手間がかかります)

4.お客様と口約束で受注するケースなどでは、後で請求金額が減額されることもある。場合によっては未入金になるケースも。
 (当時は、受注した時に契約書や業務依頼書などを締結せずに口約束で受注するケースが多かったためです)

5.2月中旬から3月15日までは、通常業務に支障をきたす。
 (2月は営業日数が少ないこと、3月は決算の会社が多いため、決算対策に時間を要することも影響しています)

6.誰でもできる確定申告案件が多い。
 (自分じゃなくてもできる仕事が多いということですね)

で、実際のところ、どうやって確定申告を請け負わないのかと言いますと、
1.お客様にはこちらが業務を受託すると報酬が発生するが、自分で確定申告すると無料と宣伝。
 (無料なのでPRしやすい)

2.確定申告書類の書き方はこちらで指導すると宣伝。(なので、お客様も安心)

3.難易度の高いものは、報酬をもらう代わりに社内の他部署で処理したい担当者に依頼する(いわば社内外注)

4.確定申告時期でも繁忙期ではなく、通常業務に注力できる。
  (なので、予算達成がしやすい)

5.単発の売上ではなく、毎月の売上達成に必要な顧問先件数の獲得に注力できる。
  (確定申告時期が終わっても、売上が伸び続ける)

といった感じで、どんどん確定申告の受託件数をどんどん減らしました。
このため、私自身は多くて3件程度しか確定申告は請け負っていませんでしたので、
日頃の営業活動と予算達成に向けた動きが順調にできたわけです。

そして、「しないこと」を決める一方で、社内で「ナンバー1」をPRできる案件は積極的に関わるようにしました。
私の場合は、「経営計画と人事制度の構築」の経営コンサル案件、そして単価も10万円以上のものに絞ったわけです。
もちろん、日頃から社内にPR。案件を絞ることで、社内でも「○○業務と言えば□□」といった感じで、
「経営コンサル案件と言えば、森岡」というイメージが根付いてきます。

次に、こうして案件を絞り、その見込み客発掘に向けてのセミナー等を実践すると、社内の他のスタッフが
案件を取ってきてくれるようになります。
もともと、会計事務所に入所してきている他のスタッフは、税理士志望のスタッフが多く、私が求めている
経営コンサル案件は、彼らにとっては極力敬遠しようとしていた案件ということもあります。

また、退職者が出て引継ぎが必要な場合でも「コンサル案件は、森岡に回す」という流れが完全に出来上がります。新規開拓も自分の部署だけでなく他部署のスタッフまでもが案件が出てくると紹介してくれます。こちらとしてはどんどん専門特化してノウハウも貯まる一方、新規契約や予算の達成も可能になる、というサイクルが出来上がるわけです。

私の場合は、「誰でもできることはしない」と決め、その一方で「自分にしかできない仕事を決める」ことで
毎月の予算達成を実現できたと思っています。

この他にも予算を達成する方法はいろいろありますが、まずは「しないことを決める」「何で社内ナンバー1になるのか?」この2点を決めるだけでも、ビジネスパーソンにとっては確実に大きな進歩が見込めるのではないでしょうか。

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プロフィール

財務マネジメント株式会社 代表

森岡寛

財務マネジメント 代表取締役 森岡 寛

高知県高知市出身。1974年9月23日生まれ。実家が製麺卸売業を営んでいることから、幼少期より経営に関心を抱く。中学卒業後は高校に進学せず、大検取得後の1995年、近畿大学に進学。在学中は会計学研究会に所属し、管理会計の研究に従事。大学卒業後の1999年、大阪市内の大手会計事務所に勤務。入社3年目から経営幹部に抜擢され、以後2年半にわたり、部署売上目標を全て達成。実務面では、税務・経営・人事コンサルティングを担当する中で、中小企業の財務の重要性を実感し、2003年8月退社。同年9月起業。起業後は中小企業に特化した財務コンサルティングを東京・大阪で実施。現在は「キャッシュフローの専門家」として、セミナーやコンサルティングを中心に、中小企業のキャッシュフロー改善に努める一方、チャットワークをベースにITツールを活用した「顧客に会わない」ワークスタイルでも注目を集めている。

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