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会社の資金を何に使うのか?

2022-11-15 (火)

日々、多くの中小企業の資金繰り状況を拝見させて頂く中で、財務体質を改善しつつ、自社の業績をアップさせるためのキーワードとして感じるのが「差別化」と「集中」です。

差別化戦略は、どの会社でも行っていることだと思いますが、財務面でも同様で、自社の強みに特化した分野に資金を投下する必要があります。

自社の市場には当然のように大手企業が参入しています。(現時点で大手企業が入ってこないであろう市場にも、いずれその時期が訪れることは十分に考えられます。)

その時に、大手企業から資本力を活かした戦いを挑まれた場合に太刀打ちできるだけの資本力があればよいですが、多くの中小企業でそれを見込むのは大変困難です。

では、どうすればよいか?
そこで登場する考え方が「差別化」と「集中」です。

例えばですが、自社の商材が売れてくると、いろんなオペレーションの見直しと共に、その比較対象になるのが「大手だったら〇〇している」という誤ったベンチマーキングの考え方です。

ですが、自社は、あくまで中小企業です。一人のスタッフが担う作業は、フロントオフィスにしろ、バックオフィスにしろ、多能工(一人でいろんな仕事を受け持つ)であることも多々ありますが、見方を変えれば、大手であればオペレーションを円滑にするのに部門ごとの人を大量に確保するところを、中小企業では多能工であるスタッフが少人数で対応することができるとも考えられるわけです。

自社が弱みと感じていることも、実は差別化できる強みだったりする。大手企業の資本力を見ていると、隣の芝生は青いと感じるかもしれませんが、必ずしも大手企業のやっていることが正解ではなく、中小企業には中小企業なりの正解が必ずあります。

これは黒字企業に限ったことでも、赤字企業に限定したことでもありません。

赤字企業の場合は、今まで以上に聖域なき固定費見直しを行いつつ、自社が生き残っていくために利益を確保してキャッシュフローを改善させ、そこで確保した資金を自社の強みや未来に投資資金を向けなければなりません。

また、黒字企業でも利益が出ているからと言って、むやみやたらと節税に走るのではなく、自社の未来に向けて資金を投資することで、会社の明るい未来が開けてくるのです。(もちろん、スタッフの方への還元も重要です)

大手企業の資本力を羨むのではなく、自社の強みに今一度フォーカスしたうえで、自社の財務体質に見合った経営戦略を実行してみてください。

プロフィール

財務マネジメント株式会社 代表

森岡寛

財務マネジメント 代表取締役 森岡 寛

高知県高知市出身。実家が製麺卸売業を営んでいることから、幼少期より経営に関心を抱く。
近畿大学在学中は会計学研究会に所属し、管理会計の研究に従事。大学卒業後、大阪市内の大手会計事務所に勤務。入社3年目から経営幹部に抜擢され、以後2年半にわたり、部署売上目標を全て達成。実務面では、税務・経営・人事コンサルティングを担当する中で、中小企業の財務の重要性を実感して退社・起業。
起業後は中小企業に特化して、チャットとWEB会議で完結する財務改善コンサルティングを提供している。
著書に『マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本』、『社長のための黒字の教科書』『マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本』(ダイヤモンド社)がある。

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「マンガでわかる!管理会計の基本」

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2014年2月19日~28日

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2012年6月7日~6月21日

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